TAILORS WORLD編集部の地代です。

フォーマルな装いに携わるお仕事をされている方は、園遊会参加や勲章受章の際にふさわしい装いについての質問を受ける方も多いのではないでしょうか。そんなときの為に今回は勲章の種類やデザイン、そして授与される際の衣装について紹介します。

毎年の春頃には皇室主催で春の園遊会や天皇陛下からの勲章の授与が行われるのですが、

皇居にて天皇陛下のお言葉をいただく式典は、令和2年春秋に続き、令和3年春もほとんどが中止となってしまいました。
重光章以上の親授式は執り行われましたが、配偶者の同伴は叶わず記念写真の撮影はマスク着用のままで行われるなどの様式の変化がありました。令和4年こそコロナ以前のように式典が行えるようになると良いですね。

「勲章の種類」

大きく分けると勲章と褒章の2種類があり夫々いくつかの種類が設けられております。勲章には(大勲位菊花賞)(桐花大綬章)(旭日賞)(瑞宝章)(文化勲章)などがあります。

大勲位菊花賞や桐花大綬章は内閣総理大臣、衆議院、参議院議長、最高裁判所長官の三権の長を務めた方に授与されています。旭日賞は功績の内容に着目し顕著な功績を挙げた方に、瑞宝章は公務に長年にわたって従事し、成績を挙げられた方に授与される勲章です。文化勲章は、科学や文化の発展に関し特に貢献された方が対象です。

「勲章のデザイン」

勲章のデザインは種類ごとに異なります。大勲位菊花賞は皇室の御紋章である菊花、桐花大綬章は旭日に桐の花を配したデザインとなっております。旭日賞は国旗日の丸を象徴する日章を中心に光線を配した旭光のデザインで旭日昇天の意気を示す物と言われています。瑞宝章は古代の宝であった宝鏡を中心にデザインされており、大小16個の数珠を配し、四条ないし八条の光線が付してあります。

文化勲章は、橘の白い五弁の花で、中央には赤地に白い三つ巴の曲玉がデザインされています。

「勲章のつけ方」

勲章を衣服に取り付ける際は上記の画像の勲章金具を使うと簡単に取り付けられます。

「授与の際の衣装」

勲章・褒章の種類受章者の服装礼装区分
大勲位菊花章頸飾・大勲位菊花章大綬章・大勲位菊花大綬章・桐花大綬章・旭日大綬章・瑞宝大綬章・宝冠大綬章男性:燕尾服
女性:ローブデコルテ・ローブモンタント
正礼装
旭日重光章・瑞宝重光章・文化勲章男性:燕尾服
女性:ロングアフタヌーンドレス・白襟紋付
正礼装
旭日中綬章・旭日小綬章・旭日双光章・旭日単光章・瑞宝中綬章・瑞宝小綬章・瑞宝双光章・瑞宝単光章・褒章(紅綬褒章・緑綬褒章・黄綬褒章・紫綬褒章・藍綬褒章・紺綬褒章)男性:羽織袴紋付・モーニングコート
女性:ロングドレス・白襟紋付・スーツ・訪問着
男性:正礼装
女性:正礼装・準礼装・略礼装(フォーマルな装いのみ)

勲章の授与は私を含め一般の方にはなかなか縁の無いことだと思いますが、授与される方の衣装を仕立てるテーラー様はお客様とのコミュニケーションには役立つかと思います。