2025年も残すところ1ヶ月を切り、年内納めのご要望や、資材の急ぎのご依頼など、師走らしく慌ただしくさせていただいております。皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
TAILORS WORLD編集部の山本佑です。
さて今回は今年1年の振り返り、ということでタイトルにもございます通り、販売数量(金額ではなく数量です)に沿った年間ランキングTOP10をお届けしたいと思います!!
表生地を取り扱い開始したのが、2020年秋冬シーズンからですので、5年目を迎えた2025年、はじめは御幸毛織だけだった取り扱い生地も、現在では、葛利毛織、国島、鷹岡(カノニコ)、ニッケテキスタイルが加わり、販売数も有難いことに増加してまいりました。*取り扱い生地一覧については過去ブログを御覧くださいませ。
それでは早速10位から参りましょう!! *なお、公正な販売数量に基づいていますので、シーズン物ですでにご購入いただけない生地もあるかもしれませんが、そこは予めご容赦ください。
目次
- 1 第10位!! ~NMAFD009-51~ ニッケテキスタイル「WOOL DENIM」より
- 2 第9位!! ~5788~ FUKAKIのカシミアより
- 3 第8位!! ~15CN1551~ CANONICO春夏シーズンバンチより
- 4 第7位!! ~9ML0122~ MIYUKIのフォーマルバンチより
- 5 第6位!! ~805~ 葛利毛織DOMINXスタンダードコレクションより
- 6 第5位!! ~LM695~ EXCYオリジナルジャージー生地
- 7 第4位!! ~4256~ 葛利毛織DOMINXスタンダードコレクションより
- 8 第3位!! ~4MT3021~ MIYUKIのシーズンコレクションVARAIETESより
- 9 第2位!! ~20573B~ 葛利毛織DOMINXスタンダードコレクションより
- 10 第1位!! ~293~ 葛利毛織DOMINXスタンダードコレクションより
- 11 まとめ
第10位!! ~NMAFD009-51~ ニッケテキスタイル「WOOL DENIM」より

第10位には、今シーズンより取り扱いがスタートしたニッケテキスタイルから、WOOL DENIM(ウールデニム)バンチより、高度な技術を備えた梳毛紡績工場を持つ強みを活かし、その技術力による特殊紡績手法で開発した粗びた見え方のする糸を使用した比較的軽量なsuper120’sデニム素材がランクイン!!
ドレスシーンでも着用できるデニム素材として展開しております。
第9位!! ~5788~ FUKAKIのカシミアより

第9位はなんと高級素材である、深喜毛織のカシミア素材からランクイン!!
言わずと知れた国際的にも高く評価されている国内有数のカシミアメーカーFUKAKI。現在は生地の販売業務を三喜商事さんに委託され展開しております。品番がギュッと縮小されましたが、根強い人気ですね。
こちらのカシミアは、中国内蒙古産原料をベースに深喜毛織独自のブレンド方法により精紡し、2/1綾組織により、肉薄で張りがある風合いを表現したレギュラージャケット向けの素材となっております。カラー展開も豊富なのも嬉しいですね。
第8位!! ~15CN1551~ CANONICO春夏シーズンバンチより

イタリアのテキスタイルメーカーの雄、ヴィターレ・バルベリス・カノニコ(VITALE BARBERIS CANONICO)、通称カノニコが第8位にランクイン。N-STRETCH RUSTIC TROPICAL 21 μコレクションのブラウンと言う雰囲気のある生地。残念ながらすでに廃番ですが、また来シーズン(26SS)に復活することを祈りましょう!!
第7位!! ~9ML0122~ MIYUKIのフォーマルバンチより

フォーマルと言えば御幸毛織(というのは一昔前でしょうか笑)、その御幸毛織のフォーマルコレクションバンチより、濃染の10マンス(3シーズン対応)フォーマル生地が登場。日本の「黒」は独特な進化を遂げ、海外の「黒」と一線を画します。本当に深い黒で「ウルトラブラック」などとも言いますね。
第6位!! ~805~ 葛利毛織DOMINXスタンダードコレクションより

昔ながらの超低速織機であるションヘル織機を使い続けている、知る人ぞ知る尾州のテキスタイルメーカーです。ションヘル織機で織られる生地は、超低速自動織機ならではの、手織りの風合いであり、ガチャンガチャンと部品それぞれがまるで一人に職人の手のように与えられた役割をこなし、繊維を傷めることなく優しくゆっくりと丁寧に織り上げます。経糸の張りも緩く遊びがある分、手触りが柔らかく、膨らみ・収縮性があり、しなやかで弾性回復率が良く、その風合いの良さがスーツ地として最適です。
そんな葛利毛織のDOMINXから第6位にランクインしたのは、モーニングコートやディレクターズスーツに合わせるスラックスに使用するコールズボン用生地。使用シーンとしてはニッチな生地がランクインしたのは、既製品案件も含むまとまったご注文をいただいたからでございます。
第5位!! ~LM695~ EXCYオリジナルジャージー生地

ここでランクインしたのが当社オリジナルの生地!!
ウールとポリエステルの絶妙なバランスで撚糸した糸を使いで、ハイゲージの編機でダブルの綾にしております。加工は、編み組織と表面を最大限に引き出す複合加工を施し、滑らかに、かつシルクのような光沢感が特徴の生地となっており、加えて静電気防止加工も入れております。
ジャージースーツに沢山のご愛顧をいただいている生地になります。*どちらかというと肉厚なため真夏には不向きですが。
第4位!! ~4256~ 葛利毛織DOMINXスタンダードコレクションより

Vintage Flannel(ヴィンテージフランネル)というクオリティーの秋冬定番の生地が、第4位にランクイン!!
第3位!! ~4MT3021~ MIYUKIのシーズンコレクションVARAIETESより

第3位は、御幸毛織のシーズンコレクション「VARAIETES(バラエティーズ)」よりランクイン。
梳毛から紡毛、コットン等、異原料との交織を含め、ウールだからできるアウター地を結集させ、原料選択、意匠設計、仕上げ加工まで拘った一貫のものづくりで、各アイテムに相応しいクオリティを追求した。ベーシックなブレザーやトラウザース地から、機能性ジャケット、高密度アウター地まで、ウールだから出来る機能的で高感度な素材を開発、編集したコレクションバンチで、AIRFLY(エアフライ)コーデユロイのファインウール100%で、コットンとは異なり ウール特有のウォーム感、上質感が特徴です。セットアップにおすすめの生地となっております!!
第2位!! ~20573B~ 葛利毛織DOMINXスタンダードコレクションより

DOMINXの「バラシア ナチュラルストレッチ 黒」が第2位にランクイン!!
SP100’S原料を、深い黒になるようバラシア組織で丁寧に織り上げたナチュラルストレッチ素材です。
第1位!! ~293~ 葛利毛織DOMINXスタンダードコレクションより

栄えある第一位は、第6位、4位、2位に続いて、葛利毛織のDOMINXのスタンダードコレクションから、ウールモヘアで張りと光沢のある平織ダークグレーの生地でした。
DOMINXの名前の由来の通り、葛利毛織、強いですね!!
*DOMINX(ドミンクス)とは、仏語で「制覇」という意味を持つ「DOMINATION」からヒントを得た葛利毛織のブランドネームです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
上位にランクインした生地は着分で販売したというよりかは、アパレル様向け量産用のため販売数量が上がった要因はございます。ですので、一概にオーダースーツ向けということではございませんが、何かしらの参考になれば幸いでございます。
また、上記内容についてのご注文やお問い合わせ、そのほか附属や縫製サービスのお問い合わせはこちらまでお願い致します。
全国展開のオーダースーツ店にて2年間修行後、服飾資材の道に。
特にスーツ(重衣料)の事ならお任せください。
