東京はだいぶ暖かい日が増えてきており、桜の満開が過去2番目に早いとのことで、過ごしやすく、まさにスーツ日和が続いております。皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

TAILORS WORLD 編集部の山本佑です。

先日WBCにて14年ぶりに日本が優勝という嬉しいニュースがございましたが、今月の資材ニュースも盛り沢山なラインナップにてお届けさせていただきます。

3月の附属販売状況

3月は、ほとんどのメーカーの生地が出揃ったことから前半から動きがよく、昨年対比でちょうど100%までこぎつけましたが、やはりコロナ前の2019年3月と比較すると、88%とやや苦しい結果となりました。

しかしながら、やはり動きが活発になってくると、以前の資材ニュースでもお伝えしましたが、ツーリストバッグの動きが好調になり、この販売動向は一つの指標になりますね。

また、先月号でご紹介させていただいた通り、MIYUKIの生地もほぼ(まだシャリック一部と、下の章でお伝えするフォーマル以外)出揃ったところで、今月は20着分と過去一の販売数量となりました。*23SSのバンチブック販売も過去一の80冊(フォーマルバンチを除く)とこちらも販売代理店となってから、徐々に数量を増やしてきております。

業界ニュース

引き続き物価高(家の水光熱費がまずいことに。。)となっておりますが、様々な業界で初任給のアップ、ベアを行う企業増加などと、厳しい状況の中でも、ファッションを楽しんでもらえるように、よりなっていってくれればと願うばかりです。

MIYUKIフォーマルバンチ、約8年ぶりの刷新!入荷しました!!

礼服に特化した、御幸毛織中心に、インポートも交えた構成

MIYUKIといえば、フォーマルという印象も強いのではないでしょうか。この度、約8年ぶりに刷新されましたフォーマルバンチはそのバリエーションが魅力です。
タキシードクロスやドスキン、タッサーやトロピカルといった全シーズンを網羅する織り組織のバラエティに加え、
より深い黒を実現する濃色加工やホコリの付きにくい制電加工など、ミユキの機能繊維テクノロジーをプラスしたものまで豊富に揃っています。

そんな中より、代表的な素材のご紹介です。

ナポレナ・フォーマル ドスキン NA600

ドスキンとは梳毛糸を用いた五枚朱子、あるいは八枚朱子の高級礼服地の呼称です。織られた後に縮絨し、起毛、カットを経てブラッシングを行います(ドスキン仕上げ)。ドスキンとは牝鹿の皮の意味で、地厚で表面に微妙な起毛感を残しながらも柔軟性と光沢に優れたものが本物のドスキンです。御幸毛織では、100番双糸の極細の糸を使用し、このNA600ドスキンを生産しております。表面のきめの細かさを重視し、あえて地厚に仕上げるのが難しい極細の高級糸を使用しているのです。格調高い表面のしっとりとした艶感は、この100番双糸から生まれるのです。

10マンスツイル M5750 & M900

フォーマルにも長い期間着用できる汎用性を求めました。 盛夏と真冬を除く10か月の間、汎用的に着用できるこの2つのフォーマル服地は、活用する場面の豊富なユーティリティプレイヤーです。

M5750はミユキの濃色加工(SUPERBLACK)を施し、黒さを追求しています。一方、濃色加工を施していないM900は普段使いのブラックスーツとしても着用が可能です。

ヤマト運輸送料値上げの波…

上記でお伝えしたように、物価高の波は当然といえば当然ですが運搬費にも拡がり、ガソリン代、そして人件費の高騰により、ヤマト運輸より値上げの要請が来てしまいました。
大変恐縮ではございますが、こちらは企業努力ではどうしようも出来ず、お取引先各位にはコスト増につながってしまいますが、何卒上記事情をご賢察の上ご了承いただきましたらと存じます。

今後とも、より一層の商品、サービスでご満足を得ていただけるよう精進する次第です。

今月の私達の活動

EXCYオリジナルペイズリー柄メッシュ裏地、まもなく完成!!

昨年より企画、試作、試作2、試作3、を経て、ようやく本生産に突入した、EXCY完全オリジナルのメッシュ裏地になります。

まさに出来たてホヤホヤの最終サンプルの画像となります。本生産完了まで1ヶ月ほどかかりますので、販売まで今しばらくお待ち下さい。

出来上がってきましたら、より詳しい情報をお届けさせていただきますので、乞うご期待です!!

第1回、芯地の勉強会をやりました!

弊社4階会議室にて。若手中心に多くのメンバーが受講。

芯地メーカーの日東紡さんにご協力いただき、当社にて芯地の勉強会を開催しました。

今回は第1回目ということもあり、「接着芯地の基礎」ということで、日東紡さんの歴史から始まり、接着芯地の貼る箇所、機能と役割、選定方法、芯試験を行う上での注意点、トラブル事例など、ガッツリ1時間勉強させていただきます。

もちろん知っている内容もありましたが、改めて”ふむふむ”と深めれた部分もあり、よりよいご提案が出来ることと存じますので、何なりとお問い合わせください笑

2階前売り店舗の営業時間がいよいよ10時~17時になります。

こちらも先月号でご案内させていただきましたが、4月より店舗の営業時間が10:00~17:00に変更させていただきます。(従来は10;00~18:00)

ご不便をおかけ致しますが、店舗時間を短くすることにより様々なカイゼンなどを行い、ご満足いただけるよう精進する次第でございます。引き続きどうぞ宜しくお願い致します。

なお、この営業時間変更は、あくまで2階店舗の時間変更でして、当社は今まで通り9:00~18:00にて営業中です!! *土日祝日除く

ヤマモト周辺神田須田町情報局

~羅紗屋 藤井商事~

昭和の時代は、生地を扱う問屋を「羅紗屋(らしゃや)」、こう呼んでいました。
現在では、服地商、生地屋などと呼んでいます。当社、附属屋とは最も関係の深い業種で、洋服の表生地を販売する業種です。輸入品、国産品をメーカーより仕入れ、テーラー、量販店、一般の方にも販売しております。

そんな羅紗屋で、今回のご紹介は藤井商事さん。ふれあい橋より神田駅に向かう途中右手側にあるお店です。

創業は昭和26年、社長のお名前は佐藤さん。神田界隈の羅紗屋はかつて30数店あり、現在は5~6店とだいぶ減ってしまいましたが、藤井商事さんは現存する数少ない羅紗屋です。

店内は雑然とした雰囲気で、昭和の香り漂うお店。商品の貸出などは「短期間ならいいですよ」と仰っておりました。こんな心意気も有り難いですよね。ぜひ覗いてみてはいかがでしょうか。そして、その足で弊社にお立ち寄りいただければ恐縮です笑

まとめ

いかがでしたでしょうか。

また、上記内容についてのご注文やお問い合わせ、そのほか附属や縫製サービスのお問い合わせはこちらまでお願い致します。