新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

TAILORS WORLD 編集部の山本佑です。

テーラー資材ニュースも早いもので2年目に入り、益々テーラーの皆様に有益な情報を発信していく所存ですので、今後もご愛読いただければ幸いです。
それでは、2023年1発目も下記充実したラインナップでお届けしたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します!!

2022年12月の附属販売状況

昨年の12月は、速報値ではありますが百貨店大手5社が前年同月の実績を上回った、という明るいニュースがございましたが、附属の販売状況としては、滑り出しはよかったものの後半少し落ち着いた感があり、昨対で94%、コロナ前である2019年度比で93%ほどと、若干のマイナスでございました。
やはり原因としてありますのは、各縫製工場の納期が年内納めに向けて集中し、且つ工場の生産数量が、人員不足などによる落ち込みにより納期が軒並み伸びたため、中旬以降は落ち着いた部分があると感じました。

そんな中でも、2階の店舗には文化服装やエスモードジャポンなどのファッション学校の学生さんたちが、課題作成のため、資材をご購入しに多くご来店いただき、かなり賑わっておりました。

また、10月辺りから復活の兆しを見せているオケージョンにおけるフォーマルアクセサリーのご注文が多い月となりました。既製品もさることながら、チーフや蝶ネクタイなどの、生地支給の加工品の受注が多かったです。

ポケットチーフ加工商品ページ
蝶ネクタイ加工商品ページ

業界ニュース

キュプラ裏地の状況

12月になりやっと糸の生産が再開したとのことです。

経糸の生産が始まったことにより、生機生産のスケジュールが徐々にみえてきましたが、実際に現物が出てくるのは主要商品(の主要カラー)で、早い物で3月位から頭が出てくる様子です。キュプラの染色に関しては現在染めるものがない状況を考えると生機投入からは、通常より比較的早く出てくるのではないかと思われます。

まだまだ供給不足の状況ですので、当社にもAK1800に変わる、”無地”のキュプラ裏地のお問い合わせを多数頂いております。*柄物裏地に関しましては先月号にてご案内させていただいておりますので、合わせてご覧いただければ幸いです。
その際にご案内しておりますのが、下記2品番でして、お客様にもご満足頂いております。

AK1560

まずは、AK1800よりライトウェイトになった、キュプラ100%ツイル裏地「AK1560」です。
このような状況になる前に、グループ会社のオークラ商事にて発注しており、全色ではございませんが、まだかなり多くのお色で販売可能となっております。

11000

次におすすめしておりますのが、キュプラ100%ではございませんが、キュプラ50%ポリエステル50%の先染め交織裏地です。こちらは織物産地である山梨県富士吉田のもので、当社が機屋から仕入れているオリジナル商品となります。
最大の特徴としては、触った時のしなやかで柔らかいところになります。
経糸は東レの20/2の細番手双糸、緯糸は旭化成の40/2の細番手双糸を使用しており、綾部分を”2/2綾”でオモテウラ共に同じ綾数となっており、他の”2/1綾”と比較すると、柔らかいが違います。
この機会にぜひお試しいただければと存じます。

今月の私達の活動

今月のピックアップブログ

編集部の西村が書いたブログで、当社は資材だけでなく、このような道具類も幅広く取り扱っておりますので、ぜひお見知りおきを笑
*以前、お客様に名入れのブラシを作成させていただいたこともございます。

プリント加工裏地~世界に一着のオリジナル裏地を~

2022年4月号でも触れましたが、裏地へのプリント加工のご紹介です。
裏地の拘るお客様はとことん拘りをお持ちですが、選べる裏地の色柄も尽きてきてしまいます。そこでオリジナル柄を裏地にお気軽にプリントすることが出来ます。
ミニマム1m~も可能ですので、オーダー着分として手配可能となっております。

・小ロット対応: 極端に言えば1mから出来ますが、ミニマム加工賃があるため実質4mからが良いですが、それでもこ 
 の小ロットは魅力ではないでしょうか。
・ クイックな納期: 約2週間で出来ます!
・煩雑なデータ作成が不要: データはAiデータでなくても、jpgでもPDFでも大丈夫です。
 なお、こちらは昇華転写プリントで、プリントする生地は”ポリエステル”に限ります。*こちらは従来通りです。

左の凹凸がある素材もこの仕上がりですので、右の表面平坦な裏地であれば写真もこのクオリティです。
上記クオリティサンプルのアップ画像です。
実際のポリエステル裏地にプリントしたもののアップ画像です。

昇華転写印刷は、特殊インクで専用シートにデザインを印刷し、そのシートと生地を密着させた状態で加熱してインクを気化させ、生地へ転写する印刷方法です。

グラデーション表現や高精細な印刷も可能。大型インクジェットマシンでシートに印刷したデザインを熱転写するので、版の制作も不要です。※版代は掛かりませんが、データ作成代が発生する場合がございます。

使用できる裏地はポリエステルのみですが、洗濯での色落ちやヒビ割れもほとんどございません。

最大のポイントは、通常のプリントの様に版作成の必要がない為、小ロットでも作成可能になります。オーダーメニューに取り入れられては如何でしょうか。

ヤマモト周辺神田須田町情報局

~謎の自販機ショップ~

今回はディープな情報をお伝えします。
須田町の一角にある謎めいた自販機たち。

看板もなく、狭くてうす暗い室内にあるのは、オタクの聖地、秋葉原でも1、2の速さで置かれた”おでん缶”、”やきとり缶”です。

さらに、クワガタ、カブトムシ等のフィギュア、ポップコーンの販売機などなど。
そして、極めつけはいろいろな文言が書かれた紙が張り付いた中身の見えない白い箱(本当に中身は全く不明です)
興味を持たれた方は、須田町に来た折に是非、自販機ショップを探してみてください。

映画のすすめ

~勝手にしやがれ~

【勝手にしやがれ】 ジャン=ポール・ベルモンド, ジーン・セバーグ, ジャン=リュック・ゴダール (監督) 1959年 95分

映画好き、もしくはおしゃれを気取った事がある人なら、一度は見たことがある作品だとおもいます。

映画史上の位置づけや、細かいうんちくは、明るくないので割愛させていただきますが、ジャン=ポール・ベルモンドの投げやり(クール)な演技と、着こなしや身のこなしだけでも見る価値はあると思える映画。

しかし、それと同時にTikTokみたいなショートコンテンツ全盛の中で、この作品を最後までしっかりと視聴できる方はそれだけである種の忍耐力、集中力があるであろうと思える映画です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

また、上記内容についてのご注文やお問い合わせ、そのほか附属や縫製サービスのお問い合わせはこちらまでお願い致します。